津波をかぶったネガをFUJIFILMさんに同時プリントを依頼しました。ネガ袋は長いため、どの方向から潮水が侵入したかで痛み具合が違います。が溶け出してしまっているのは写真と変わりありません。救出できる何枚かをFUJIFILMさんが焼いてくれるそうです。
午後はふろしき包みを抱えて元麻布にある西町インターナショナルスクールへ。先日写真洗浄した写真を整理してポケットアルバムに入れる作業をしました。
初めてみるお寺さんでの結婚式の写真や白フチ有りの古い写真をかわるがわる手に取りつつ
眺めていました。
その作業が一段落してから今度は半年以上経ってから森林公園のゴミ拾い中に発見されたというアルバムの泥はらい、そして救えるものだけはずす作業をしました。アルバムはどんなに乾かしても水を含んだ感じがあるほどダメージを受けていました。
分厚いアルバムなのに一枚も救う写真のないものをみて子どもたちは何を思ったのでしょうか?ある子は「これうすぼんやりだけれどなんだか人のかたちわかるから!」と一生懸命はがしてくれたり、「これ一枚しか残っていないかもしれないから!」とどんなに汚れた写真でも一枚一枚はがしてくれたり・・・
「残念ながらそこまで浸食されていると自分でさえわからないと思うよ・・・」いろいろな意見が飛び交います。
そうなんです。たかが写真かもしれません。でもこれほどまでに他人の気持ちを思いやり、他人の生活や当たり前の幸せにふれることがあったでしょうか?
そして大人の私でさえたくさんの初めてがあります。初めてみるカビの色、初めての手の感触、初めてのニオイ。
彼らなりにいろんなことを感じ考え、歩んでいって欲しいなと毎週思っています。
皆さん!!また来週!!